乗り物おたく

以前も書いたような気がするけど、柴門ふみが子育てエッセー本の中で、「絵本の読み聞かせは好きだが、男の子向けの乗り物関係の絵本は退屈で苦手」というようなことを書いてあったのを読んで、「そうそう、その通り!」と思わず同意してしまった。乗り物おたくのさん太は、乗り物の絵本が大好き。飛行機とか車とか新幹線とか、工事用の乗り物とか、写真がただ並んでいて、乗り物の名前が書いてあって、ストーリーも何もない。それを一日に何度も持ってきて「読んで」とせがむ。

そもそも、そんな本、私は一冊も買ってないのに、うちに何冊もあるのはなぜだ!そのわけは、母親が日本からガンガン送ってくるから。友人から回ってきたお古もある。私は自分の好きな絵本ばかり買うので、乗り物の絵本を買おうなどと思いつきもしない。しかし、さすが二人の男の子を育てた母。男の子がどんな絵本を好むかということをよく知っている。

うちにどさどさとある絵本の山の中から、上手に乗り物の絵本だけをより分けて、後生大事に抱えて家の中をうろつくさん太。今日も私のところへやってきて「読んでー」というので、一冊受け取って読もうとしたら、さん太は私の横にちょこんと座り、その脇にはさらにもう5冊の乗り物の絵本が控えていた。「えっ。これ全部読むの?」とげんなりしてさん太を見ると、彼は5冊の絵本を抱えてにやっと笑った。