Fiber Festival(写真いっぱい注意)

秋に入ってそろそろ紅葉も始まってきた土曜日、うちから車で1時間強かけて、Shenandoah Valley Fiber Festivalというイベントに行って来た。Shenandoah Valleyといえば、秋の紅葉が見事で、ワシントン近郊に住む人たちには人気の紅葉狩りスポットになっている。車を走らせると、写真や絵画をそのまま切り取ったかのような見渡す限りのRolling Hillが続く。一部では木の葉が黄色くなりかけていて、そういえば、今年は9月に入って急に涼しくなったから、紅葉も早いかもしれないな、なんて思いながらのんびり車を走らせた。

Fiber Festivalとは何のことかというと、平たく言えば毛糸のイベント。アメリカには、地酒や地ビールのような感覚で、地糸というのがある。アルパカや羊、ラマ、ヤギなどを飼育する牧場が、これらの動物から取れた毛を自分たちで毛糸にして、カラフルな色に染めて売っている。こういう毛糸たちは、○イケルズなどの大手手芸店にはまず売られていない。その牧場で直接販売されるか、地元の毛糸専門店に卸されるか、あとはインターネットなど。まさに「地糸」と言える。

そして、糸がたくさん取れるアルパカは投資対象としても人気がある。日本で牛を投資目的で買うのと一緒で、アルパカを1頭買う。もちろん自分の家に持ち帰って飼うんじゃなくて(そんなコマーシャルがあったね)、専門農場が代わりに育ててくれて、そこから取れた糸を売った収入が、オーナーに入る。目がくりくり大きなアルパカはかわいいし、それでお金も持ってきてくれればいうことなし。うちの近くにも、アルパカ牧場がいくつかある。

Fiber Festivalには、モモちゃんを連れて行ってきた(男性連中は全く興味なし)。ここにくれば、動物からセーターが完成するまで、全ての過程が勉強できちゃう。

会場には毛糸の原料を提供してくれる動物たちがいっぱい。一番かわいいのはやっぱりウサギ!触ってみるとふわっふわで、本当にかわいい~。これはフレンチ・アンゴラ。

たくさんの人に触られても全然逃げない。アンゴラウサギは、もはや自然には生息してないんだって。全部人間に飼われているのだとか。なぜなら、とてもおとなしい動物で、天敵がたくさんいて、野生に放したらあっという間に鳥や他の動物たちの餌食にされてしまうからだって。かわいそうに・・・。そんなふわふわウサギを見たモモちゃんがウサギ飼いたい!と言い出した。双子にはペットとして、私には毛糸の提供主として、良いかも?

 イギリス・アンゴラ。

もちろんアルパカちゃんも。アルパカの毛糸はつるつるすべすべしていて気持ちが良いよ。

こちらはヤギ。会場には全体的におとなしい動物ばかりだけど、ヤギが一番うるさかった。

ラマも。アルパカにちょっと似ている。

「カシゴラ」という種類のやぎ。聞いたことないなと思ったら、カシミヤとアンゴラが掛け合わされてできたんだって。

アンゴラヤギ↓ あれ?アンゴラってウサギとヤギがいるの?と思ったら、そうらしいんです。でも一般的にアンゴラといったらウサギのことで、アンゴラヤギはモヘアになるんだそう。

そして、毛糸の大御所といえば羊ですね。イギリスはシェットランド地方の羊たち。これも人気の毛糸だよね。数が少なくなっているとか。

特別ゲストのらくだ。

羊を放牧する犬。片時も目を話さず、羊を追う犬に感心した。

羊の品評会。一番大きな6歳の羊が、メダルをもらった。

 

アンゴラ・ウサギをひざに抱っこして、直接毛を抜き、その場で毛糸にする。まさに新鮮そのもの。本日とれたての毛糸です!糸紡ぎ機なんて、眠り姫とかおとぎ話の世界でしか出てこないけど、アメリカにはマニアがたくさんいるそうだ。

そんなマニア向けの、羊毛販売も行われている。刈り取って毛糸にする前のものをfleeceという。もちろん、糸紡ぎ機や機織機まで売られて、実演販売もある。

 

羊毛を紡いで毛糸にしたら、今度は色を染める。自然の原料を使って。染色前の毛糸を見てモモちゃんが、「そうめんみたい」だって。確かに。 

 

こうして染められた毛糸は束にして売られる。中には、毛を提供してくれた動物の写真入りで売られているものまで。日本で「私が心をこめて育てました」って、生産者の写真付きで売られている野菜みたい。

 

そして、今回の戦利品。アルパカとメリノウール、シルクの混紡。セーター作ってみようかな。

 

そして、その日寝る前に読んだ本がこれ↓ スウェーデンの絵本で、ペレ少年が、自分の飼っているひつじから毛糸を刈り取り、色々な大人の手伝いをしながら毛をすき、紡ぎ、青色に染め、布に織り、仕立ててもらって、服を完成させてもらうというお話。実は私が子どもの頃とても好きで読んだ絵本で、双子もお気に入り。今日Festivalで見た過程がほとんど全て再現されていて、最後の締めくくりとしてはぴったりの絵本だった。